【医師監修】お酒とタバコは薄毛や抜け毛にどのような影響を与える?

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

嗜好品として、お酒やタバコを楽しんでいるという方は少なくありません。どちらか片方という場合や、もしくはその両方を欠かすことができないという方も珍しくないでしょう。

ただ、薄毛や抜け毛、ハゲ部分が気になっている場合は、もしかするとお酒やタバコが原因になっているかもしれません。

この記事では、医師である西田恭之先生の監修のもと、お酒やタバコが髪に与える影響について詳しく解説します。

監修者
  • 恵比寿美容クリニック
  • 院長 西田 恭之
  • 東海大学医学部医学科卒業後、都内市中病院での初期研修を経て、消化器内科診療に従事
  • その後、人間ドックでの診療を続けながら「恵比寿美容クリニック」にて皮膚科・美容皮膚科診療に従事。
    現在は院長として診療にあたっている

【資格】
日本内科学会認定内科医、美容皮膚科医・美容外科医・消化器内科医

※本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているわけではございません。

適量のアルコールは頭皮に良い場合も

アルコールドリンク(お酒)のイメージ画像

アルコールを含むお酒を飲むことは、必ずしも髪に悪いというわけではありません。仕事などをしていると、人生においてさまざまなストレスにさらされます。

ストレスがたまりすぎてしまうと、自律神経の乱れによって髪が抜けてしまい、ハゲてしまう原因となりかねません。

気の合う仲間とお酒を飲みながら、食事や楽しい話で気持ちをリラックスさせるというのは、ストレス解消の観点からみると、非常に効果が高いといえるでしょう。お酒が好きな人にとって、アルコールの摂取は日ごろのストレスを発散することも大切といえます。

また、適度にお酒を飲んでアルコールを摂取することで、血管が拡張され血流の循環がよくなる事もあります。血流量が増加することで頭皮が活性化されるため、育毛や発毛の観点からみると、まったく飲まない人に比べて多少プラスになる場合もあります。

このように、お酒を飲むこと自体はまったくのNG行為ではなく、適度な量であることが大切です。

ストレスと抜け毛の関係性について、医師監修のもとより分かりやすく説明している記事も掲載しています。ぜひご覧ください。

お酒は飲み過ぎると髪によくない

倒れたワイングラス(お酒の飲み過ぎはNG)

適度にお酒を飲むことで、血管を拡張して血流量を増大させたり、ストレスを発散させたりすることは髪にとって悪いことではありません。

しかし、あくまでも限度があります。お酒を飲み過ぎてしまうと、髪の毛にとっては逆効果となりますので注意が必要です。

お酒を飲み過ぎて体内のアルコールが一定量を超えてしまうと、血流量は減衰してしまいます。それによって、体細胞にダメージを与えてしまうのです。
もちろん、血流量の減退は髪の細胞にもよくない影響を与えるので、場合によってはAGA(男性型脱毛症)などの脱毛を促進してしまう恐れがあるでしょう。

また、お酒を飲み過ぎてしまうと、二日酔いとして翌日にまでダメージをひきずってしまうこともあります。
二日酔いはアルコールが肝臓で分解されるときに発生するアセトアルデヒドという有害物質によって引き起こされ、「朝起きても体がだるい」「酔いが抜けていないように頭がふらふらしてしまう」「吐き気がする」「頭が重い」といったような状態が続いてしまうのです。

このアセトアルデヒドは人体に有害で、体内で速やかに無毒化されるのですが、その無毒化のプロセスにおいて髪の成長に必要なタンパク質(アミノ酸)・ミネラル(亜鉛)・ビタミン(B群)が大量に消費されます。結果、髪の成長を妨げる原因にもなりかねません。

お酒を飲み過ぎてしまうことによって、食事をあまりしないという方も少なくありません。そのため、発毛や育毛のために必要な栄養素を十分に摂取できないリスクがあるでしょう。

髪と栄養素の関係については、以下の記事で詳しく解説しています。

タバコの有害物質は髪にとって一利なし

タバコと✕のプラカード

タバコを吸うことで、体内にニコチンやタール、一酸化炭素といった成分が入り込んでしまいます。これらの成分は有害物質であり、肺ガン・咽頭ガン・食道ガンや膀胱ガンなどの各種ガン、心筋梗塞や動脈硬化などの命にかかわるような病気を引き起こす要因の一つです。

髪にも良くないとされており、これらの成分が血管を収縮させてしまったり、血液中の酸素量を低下させてしまい、体内への酸素の供給に悪影響を与えてしまうのです。

酸素が十分に供給できないことで、髪に必要な栄養素が十分に届けられなくなってしまいます。また、栄養が十分に届けられないだけではなく、栄養そのものを破壊する作用もあるのです。

一酸化炭素が酸素と栄養素にダメージを与えているイメージイラスト

タバコを吸うことで、体内にあるビタミンCを破壊してしまう作用があります。喫煙による有害物質が体内に入ると、体を守るために活性酸素が発生します。

活性酸素は増えすぎると逆に体を攻撃してしまいます。それを抑える為に体内の抗酸化酵素が発動するのですが、その生成を補助するのがビタミンCなのです。

結果、ビタミンCが必要以上に消費され、体内から減少されます。ビタミンCというのは、髪が成長するうえで欠かすことができない成分です。

タバコによってビタミンCが減少すると、髪が栄養飢餓状態となってしまうリスクが高まりますので、注意しましょう。

タバコによってビタミンCが減少

引用:https://kimeyaka-blog.com/cigarette-vitamin-c-15823

さらに、煙草を吸うことで血管が収縮されてしまう作用があります。血管の収縮によって、血流量が著しく抑制されてしまうため、頭皮へ必要な血流量を獲得できなくなってしまいます。

ニコチンが血管を収縮させるイメージイラスト

このように、タバコを吸うことは健康被害だけでなく薄毛や脱毛などのAGAを進行させてしまう恐れがあるのです。

お酒のように良い効果を引き起こすこともないため、まさに「百害あって一利なし」といえるでしょう。

どうしてもタバコを吸いたい場合は

ビタミンCが豊富な食べ物の写真

ここまでご紹介してきたなかで、タバコを吸うことは薄毛や脱毛で悩む人にとってメリットは一つもないことがわかりました。

しかし、タバコというのは中毒性があるものなので「どうしてもやめられない」「やめようと思ってもすぐに断ち切ることができない」と悩んでいる方は少なくありません。

どうしてもタバコがやめられないという場合は、ビタミンCを積極的に摂取して、体内のビタミンC保有量を高めておくようにしましょう。

ミカンやトマトといったビタミンCが豊富な食べ物を食べて補給しておくことで、タバコを吸った際に破壊されてもカバーできるようにしておくことが必要です。

また、すぐには無理だとしても時間をかけてタバコをやめるようにすることをおすすめします。

まとめ

お酒は、多少であれば髪にとっていい影響を与える一面があります。しかし、過度にお酒を飲んでしまうと髪にとっては逆効果です。

タバコは髪にとっても健康にとっても百害あって一利なしといえるでしょう。両方をたしなんでいる場合、複合的に悪化してしまう恐れがありますので、気をつけるようにしましょう。

お酒やタバコ以外にも考えられる薄毛の原因はたくさんあります。詳しくは以下の記事でまとめているので、併せてご覧ください。

記事の参考URL

http://tennensui.sakura.ne.jp/enkeidatumou/category27/

https://kimeyaka-blog.com/cigarette-vitamin-c-15823

 

公開日:2019/09/30

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