薄毛対策っていくつあるの。。薄毛のタイプ別対策

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

薄毛の頭髪3種類

薄毛に気づいたばかりの初心者の方は、たくさんの薄毛対策があることを知って、戸惑われているかもしれません。薄毛対策の方法は数え切れないほどあるため、自分の薄毛のタイプに合うものに絞ることが重要です。ここでは、薄毛のタイプ診断をご紹介するとともに、タイプ別の対策方法をお伝えしていきます。気になる薄毛対策で迷ってしまったら、ぜひ参考にしてみてください。

薄毛対策は種類が多すぎる…一体どれを行えばいいの?

薄毛対策には、さまざまな方法があります。生活習慣を改善したり、薄毛対策商品を使用したり、医療機関に通院したり……。これらのすべてを行うとなると、時間とお金が足りなくなってしまいますよね。一体どれを行えばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか? そんなときに参考にしたいのが、ご自身の薄毛のタイプに合った対策方法です。薄毛にはいくつかのタイプがあります。基本的にそれぞれの薄毛対策の方法にはそれほど大きな変わりがありませんが、ご自身のタイプに合った方法を絞り込むことで、スムーズに薄毛対策を始めやすくなるはずです。初めての薄毛対策や、薄毛対策を見直したいとき、ぜひ参考にしてみてください。

あなたはどれに近い?薄毛のタイプ診断

薄毛の種類、M字、U字、O字

一口に薄毛といっても、髪の毛が薄くなるパターンやスピードは人それぞれ。薄毛が気になり始めたときは、ご自身の薄毛のタイプを理解して、症状に合った対策を行うことが大切です。ここでは、まず代表的な薄毛のタイプとその特徴をご紹介していきます。

● 頭頂部の薄毛(O字型)

頭頂部のあたりから薄毛が広がっていくタイプです。頭頂部が薄くなると、そこから徐々に周囲へ広がっていくように、薄毛が進行していきます。頭頂部は鏡に映らないため、このタイプの方は自分で薄毛に気づくことがなかなかできません。早めに始めたほうが好ましい薄毛対策において、注意しておきたいタイプの薄毛だといえるでしょう。日頃から意識して頭頂部を確認しておくことをおすすめします。

● 生え際の薄毛(M字型)

額の上部にある髪の毛の生え際から、M字型に左右の髪の毛が後退していくタイプです。鏡で確認しやすい部位ではあるものの、はじめのうちは額の中央にある髪の毛を残して後退するため、薄毛の変化に気づくまでにやや時間がかかってしまう場合があります。薄毛が進行すると、最終的には頭頂部や額の中央にある髪の毛も薄くなります。毎日のヘアケアを通して生え際の薄毛にできるだけ早く気づくとともに、気になったときには頭頂部の薄毛も併せて確認しておきましょう。

● 前頭部の薄毛(U字型)

額の上部にある髪の毛の生え際から、全体的に髪の毛が後退していくタイプです。鏡で確認がしやすく、一見すると額が広くなったように見えるため、はやめに薄毛に気づきやすいといえます。前頭部から徐々に薄毛が進行していき、最終的には頭頂部のほうまで髪の毛が薄くなり、全体に広がっていきます。薄毛対策は、はやめに始めると薄毛の進行を遅らせられる場合があるため、注意深く観察しましょう。特に本人が気づきやすいこちらのタイプは、スムーズな行動が薄毛対策につながります。

薄毛のタイプの分類法「ハミルトン・ノーウッド分類」とは?

ハミルトン・ノーウッド分類

現在、薄毛のタイプを知るためによく使われているものに「ハミルトン・ノーウッド分類」があります。ハミルトン・ノーウッド分類とは、男性型脱毛症(AGA)の進行を9つのパターンに分けて分類したものです。この分類方法は、アメリカ合衆国の医師ハミルトン氏によって作られました。ハミルトン氏は、実際に男性型脱毛症で薄毛を発症した方の症例から、薄毛がどのように進行していくのかをパターン化していきました。この分類は、のちに医師のノーウッド氏によって改定されて、現在の形になっています。

また、ハミルトン・ノーウッド分類には、日本人の薄毛を分類するための「高島分類」というパターンがあります。高島分類とは、日本人に多い薄毛の傾向に合わせて、医師の高島氏がハミルトン・ノーウッド分類に追加したものです。この高島分類によって、頭頂部から進行するタイプの薄毛が加えられることになりました。先程の薄毛タイプ診断でご紹介したO字型の薄毛がこれに相当します。このような経緯から、ハミルトン・ノーウッド分類は男性型脱毛症の進行状況を確認する基準として用いられています。

ハミルトン・ノーウッド分類は、男性型脱毛症の対策を始めるにあたり、多くの方が基準として参考にしている分類方法です。特に、自分では見ることのできない頭頂部の薄毛は、日本人に多いにもかかわらず、初期は見落としがちになります。薄毛の進行パターンや自分の薄毛のタイプを知ることが、はやめに薄毛対策を始めるきっかけになるかもしれません。日々、薄毛のセルフチェックを行う際は、ハミルトン・ノーウッド分類にしたがってご自身に当てはまる症状がないかどうかを確認してみてください。

薄毛のタイプ別!今日からできる対策方法

提案する医師風の男性

ご自身の薄毛のタイプが分かったら、今日から薄毛のタイプに合う対策を始めましょう。できるだけはやい段階で薄毛の進行を遅らせることができれば、その後の薄毛対策がしやすくなります。最後に、薄毛のタイプ別におすすめの対策方法をご紹介します。

● 頭頂部の薄毛(O字型)の対策方法

日本人に多いといわれる頭頂部から進行していく薄毛。頭頂部の血流が滞ると、髪の毛を作るための栄養を届けにくくなるため、薄毛が進行しやすくなります。頭皮をマッサージしたり、血行促進する成分が含まれる育毛剤を使用したりして、血行を改善するように気をつけてみてください。スカルプシャンプーや育毛剤は、頭皮マッサージと相性が良いアイテムであるため、上手に活用してみましょう。また、薄毛の進行に自分で気づけるように、定期的に鏡でチェックする習慣があると安心です。頭頂部などは通常の鏡では見えづらいので三面鏡で確認をするのが良いでしょう。三面鏡が無い場合は鏡と手鏡を使って工夫をして確認する方法がおすすめです。

● 生え際の薄毛(M字型)の対策方法

左右の生え際が後退していく薄毛のタイプは、進行するスピードはそれほど早くないといわれますが、その分気づくのが遅れやすい傾向にあります。このタイプの薄毛の進行具合をチェックする簡単な方法として、おでこに、横に指をそろえて当ててみてください。指の本数が多く入るようになったら薄毛が進行していると考えられます。少しでも変化に気付いた場合は育毛剤を使用して頭皮の環境を整え、将来に備えてはやめにヘアケアを始めましょう。生え際が後退すると、正面からみたときの顔の印象が変わりやすいといえます。後頭部の髪の毛が残っている段階であれば、医療機関で自毛植毛を受けることも可能です。自費診療は高額な治療費がかかりますが、見た目の印象を保ちたいときは検討してみましょう。

● 前頭部の薄毛(U字型)の対策方法

ほかの薄毛のタイプと比べると本人が気づきやすいものの、一度薄毛が進行すると生え際から頭頂部にかけて全体的に髪の毛が減ってしまいます。はやい段階で育毛剤やスカルプシャンプー、医療機関での治療を取り入れるだけでなく、生活習慣の改善にも取り組んでおくことをおすすめします。特に、ストレスや睡眠不足は頭皮の環境を悪化させる原因となります。日頃から健康的なヘアサイクルを保つための睡眠時間を十分に確保するとともに、意識してストレス解消に取り組んでみてください。

まとめ

薄毛のタイプ診断で、ご自身が当てはまる薄毛のタイプが見つかったら、今日からさっそく対策を始めてみましょう。ハミルトン・ノーウッド分類を知っていることで、自分の薄毛の状況を把握しやすくなるとともに、今後の進行の対策を立てやすくなります。薄毛対策はできるだけ早く始めることで、薄毛の進行を遅らせやすくなるため、まずは自分の薄毛に気づくことから始めてみてください。

参考URL

http://usuge-taisaku.jp/basic/index.html
https://www.do-s.ne.jp/hair_knowledge/?p=49
https://www.ilandtower-cl.com/column/1019/
https://www.ruan.co.jp/column/usuge/hamilton-norwood-classification/

 

公開日:2019/02/28

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