ヘアカラーによる薄毛や抜け毛を防ぐには?注意点を確認しよう!

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

セルフカラー
おしゃれや白髪隠しなどを目的として、性別や世代を問わずヘアカラーをしている方は多いようです。しかし、ヘアカラーは髪に対して薬剤や染料などを利用するため、薄毛や抜け毛などに悩む方にとっては、どうすればいいのか気になることでしょう。ここでは、ヘアカラーをする際の注意点などについて詳しくご紹介します。

ヘアカラーとは

ヘアカラーツール
ヘアカラーとは、文字通り髪の色のカラーリングをすることをいいます。日本人は、黒髪の方が多いため、ヘアカラーで髪色を変えるだけで、印象を大きく変えることが期待できます。おしゃれで利用したり、白髪を隠して若々しくしたりなど、さまざまな目的で多くの方がヘアカラーをしています。

ヘアカラーと一言でいっても複数の種類があり、大きく分けるとヘアマスカラ、ヘアマニキュア、ヘアカラー、そしてブリーチなどがあります。単純に髪へ色をつけるだけのシンプルなものから、髪の色素を脱色して染料を乗せるタイプなど目的に応じて自分に合ったものを選ぶことができます。

ただし、ヘアマスカラやヘアマニキュアは、持続効果が短いというデメリットがあり、ブリーチはカラーというより脱色に当ります。そのため、ヘアカラーを選ぶ方が多いようです。

ヘアカラー(永久染毛)に使われる成分

ヘアカラーは、さまざまな薬剤成分を用いて構成されていますが、特にメインとなる薬剤は次の3つです。

・ 酸化染料
・ アルカリ剤
・ 酸化剤(過酸化水素水)

ヘアカラー(永久染毛)の薬剤の役割は下記となります。

1、 アルカリ剤でキューティクルを開く
2、 酸化剤(過酸化水素水)がメラニンを脱色
3、 同時に入った酸化染料で染毛

酸化染料とは、髪の毛に色を入れるために使われる成分です。ヘアカラーは、これを利用して色がつけられます。そして、アルカリ剤は髪の毛の外側にあるキューティクルを開くために使われます。アルカリ剤がキューティクルを開くことで、酸化染料が髪の内部に入りやすくなるのです。

過酸化水素水などの酸化剤は、酸化染料を発色させる効果があります。

髪や頭皮へのダメージ

ヘアダメージ

先にご紹介したように、ヘアカラーをすることでキューティクルが開かれた状態になります。そのため、ヘアカラーが終わった後は髪が傷つきやすい状態になるのです。ヘアカラーやブリーチをした場合は、ある程度の期間をあけないといけません。しかし、短期間でヘアカラーを繰り返すと、どんどん髪が細く傷んだ状態になってしまいます。

また、セルフカラーをする際に薬剤の取り扱いを失敗してしまい、頭皮に薬剤が付着してしまうケースが多いようです。刺激が強いので、頭皮を傷つけるだけではなく頭皮の毛穴を詰まらせる原因になります。これらの理由によって、髪や頭皮に悪影響を与えてしまい、結果として薄毛や抜け毛が増えてはげると感じてしまう方が少なくありません。

セルフカラーで行う場合はパッチテストを

パッチテスト

また、セルフカラーをする場合には、必ずパッチテストをしてから髪に使用するようにしましょう。ヘアカラーというのは、さまざまな成分により構成されています。そもそもヘアカラーの薬剤にアレルギーを持っている方がいるかもしれません。また、他の成分でアレルギーとなるリスクもあります。万が一、アレルギー反応が出てしまうと頭皮にかなりのダメージを与えてしまいます。

パッチテストとは、肌の目立たないところに薬剤をつけて、アレルギー反応がないかをチェックする方法のことをいいます。数年前にパッチテストをして問題がなかったとしても、その後アレルギーが発症しているリスクがあるので、過去大丈夫だったとしても毎回パッチテストをするようにしましょう。

ヘアカラーを行う際の注意点

ヘアカラーチャート

ヘアカラーを行う際には、できれば美容院に行って美容師に施術してもらう方が安心です。頭皮に薬剤をつけてしまうリスクもかなり低くなるので、より安全にカラーリングをすることができるでしょう。セルフヘアカラーを行う際には、次のポイントに気をつけましょう。

・2液混合薬剤はしっかり混ぜ合わせる
2液混合タイプのヘアカラーは、アルカリ性の薬剤と酸性の薬剤で構成されています。混ぜ合わせが十分でないと、頭皮や髪に対して強い刺激を与えてしまうリスクがあります。しっかり混ぜ合わせて、適切な状態にしてカラーリングをしましょう。

・適切な放置時間で洗い流す
髪にヘアカラー薬剤をつけてから、洗い流すまでには適切な時間が定められています。長く放置したからといって、より深く染まることはなく、ただ髪への負担だけが大きくなってしまうのです。適切な時間を守ってカラーリングをしてください。

・薬剤が残らないようにする
カラーリング処理が終了し、薬剤を洗い流す際には、髪に残らないようにしっかりと洗い流すようにしましょう。髪に残ってしまい、毛穴に流れてしまうと毛穴が詰まって頭皮トラブルを引き起こすリスクが高くなります。通常の洗髪以上に入念に洗い流すようにしましょう。

まとめ

ヘアカラーは、おしゃれや若々しさを保つために多くの方に利用されているものの、多少は髪にダメージを与えてしまいます。特にセルフカラーの場合、頭皮へのリスクも高まるので、気をつけなければなりません。使用前のパッチテストや、薬剤の混ぜ合わせ、放置時間、洗い流しなどを入念に行って、トラブルのないヘアカラーをするようにしましょう。

参考URL

https://www.jhcia.org/
https://www.kamiwaza.jp/haircolor-kami-touhi-hutan

 

公開日:2019/06/21

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