20代の薄毛でヘアスタイルを“楽しむ”コツ

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

髪が薄くなってくると、以前のように髪で自由に遊ぶわけにはいかず、日々のヘアスタイルに悩みも増えてきます。 髪の悩みと言っても「どうすれば隠せるかな……」「カッコよくできないかなあ……」などなど、多種多様なものがあります。
でも、その悩みは、薄毛専用にヘアスタイルを決める“薄毛スタイリング”で解決できるかもしれません。 きっと、若いあなたに似合うヘアスタイルが見つかります。

20代の薄毛スタイリング

薄毛スタイリングというと特別な感じを受けますが、それほど難しいことではありません。まず、セットの基本解説から。
ワックスはマットタイプのものを使います。マットタイプのワックスはツヤが出にくく、ふわっとした感じに仕上げられるので、立体感のあるヘアスタイルにできます。ワックスはあまり多くは付けないよう、適量手に取って髪の流れ方を意識しながら、指を毛先の束間に滑らせていきます。
ワックスで基本の形を作ったところで、ハードスプレーを髪の立たせたいところの根元にあてましょう。しっかりと立ち上がらせたら、最後に全体的に軽くかけてセット完了です。
このスタイリングをすると、ヘアスタイルに動きや立体感が出てきます。動きや立体感のある髪型はオシャレに見えるだけでなく、薄毛の印象を無くしてくれます。 百聞は一見にしかずと言います。このセットの仕方を活用したヘアスタイルを、ヘアスタイルアーカイブからご紹介しましょう。

ビジネスショート

この方は前髪が薄くてなかなか決まらないという悩みがありました。前髪を伸ばして額を隠すことで、薄く見えないようにしています。 しかし、このヘアスタイルは汗をかいてぺったりとしたり、風がふいて額が覗いてしまうと実際以上に薄く見えてしまうのです。

そこで全体的に短くカットして、髪を起こして立体感を出し、さわやかな雰囲気を作りました。若手ビジネスマンでも使えるオススメのヘアスタイルです!

クールショート

こちらの方は前髪から頭頂部にかけて抜け毛が進行し、残っている頭頂部の髪を長く伸ばしています。全体を覆いきれておらず、逆に薄毛を強調してしまっています。

頭頂部の髪を中央に向けて立たせるソフトモヒカンにし、さらに顔周りと耳周りをすっきりさせることで、清潔感のある髪型になりました。また、前髪も毛先を流れるようになっているので、Beforeのように後退している印象がありません。

クールモヒカン

こちらの方は前髪の後退と合わせて、分け目も薄くなったことに悩んでいました。やはり頭頂部の髪をおろして前髪にしていますが、額が広く見えてしまいます。

前におろしていた頭頂部の髪をカットして、ソフトモヒカンにすることで立体感を演出。同じ角度の写真でも、分け目の薄さが気になりませんよね。ソフトモヒカンなので分け目が目立つと思いきや、あえて見せると逆に薄く思われないのです。

日々の生活習慣が大事!

薄毛をカッコよく見せるヘアスタイルを作れるようになったらオッケー! ……で終わってしまうと、思わぬ落とし穴にハマります。 なぜかというと髪は生き物で、生活の影響を受けやすいため。髪や身体に悪影響のある習慣のままだと、薄毛が進行する可能性が高くなります。その習慣を改善することが薄毛の進行を食い止める第一歩。 特に影響の大きい習慣は、偏った食事と運動不足です。

偏った食事

髪の成長にはさまざまな栄養素が必要になります。たとえばタンパク質。髪の大本となるメチオニンは食事しか摂取できない必須アミノ酸です。この栄養素を必要量摂取しないと髪がやせ細ったり、抜け毛につながります。他にも亜鉛、各種ビタミンなど、日々の食事、あるいはサプリを利用してバランス良く摂取しましょう。 髪に必要な栄養素や、摂取するのに適した食材については、下記ブログをご覧ください。

髪に含まれる栄養素と、それを多く含んだ食品って?

一方で塩分や脂質を摂り過ぎてしまうと、髪の毛穴を塞いで抜け毛を増やしてしまう可能性があります。また、いわゆる“ドロドロ血”になると摂取した栄養が血行不良で髪まで行き渡らず、悪影響を及ぼします。若いから大丈夫とは思わず、できるところから食事に気をつけてくださいね。

運動不足

車や電車などの交通手段、パソコンと向き合うデスクワークなど、現代人の生活は運動不足になってしまいがち。運動不足を自認している方のなかには、“メタボ”が気になる方もいるのではないでしょうか。 メタボは内臓肥満に高血糖症、高血圧症、脂質異常症が2つ以上併発した状態で、体の老化や血行不良を招きます。これらは髪を細くしたり、抜け毛を促進します。 運動不足と薄毛は直接的な関係は薄いものの、メタボや血行不良になりやすくなるなど、間接的に影響があるのです。 メタボを解消するには運動が一番。働いたあとのいつもの帰り道に1駅分歩いてみたり、お風呂から上がったあとに軽くストレッチをするといった、日々の中でできることから始めてみませんか?

ヘアケアを欠かさずに!

生活習慣の改善と並行してヘアケアを毎日行うクセを身に付けると、髪の成長が一時的に衰えてしまったとしても、再び元の元気な髪を取り戻すことができます。ヘアケアは、あなたの髪に活力を生むのです。 毎日のヘアケアで大切なのはシャンプーとマッサージで、シャンプーは夜に2回行うのが効果的。 1度目のシャンプーはワックスなど、髪についた汚れを落とします。髪の汚れを落とすときは、シャンプーを手のひらで泡立てて、指の間に髪の毛を通すように洗っていきます。 2度目のシャンプーで頭皮の汚れを洗い流しましょう。その際もやはりシャンプーを手のひらで泡立てて、指の腹で頭皮を揉むように洗ってください。最近ではシャンプー用のブラシも市販されているので、持っている方はこれを使って洗うとより効果的に。力強くゴシゴシすると頭皮が傷つく可能性もあるので、ブラシで揉むように優しく、ゆっくり洗うのが基本です。 最近は暑くなってきたので、眠っている間にかいた汗を流すつもりで朝シャンをする方も増えてきたのではないでしょうか。でも、朝シャンは厳禁。その理由は3つあります。 1つ目は朝と夜にシャンプーをすると、頭皮状態を健全に保つのに必要な油分を落としすぎてしまうから。頭皮の環境を悪化させるだけでなく、髪を紫外線から守ってくれる“庇護膜”と呼ばれる油分の盾が無くなってしまうので、モロにダメージを受けてしまうのです。 朝シャンが厳禁である2つ目の理由は、寝ている間に汗をかいたり、髪の成長が行われる関係で、頭皮の毛穴が開いていることにあります。毛穴が開いた状態で髪を洗うと、シャンプーが毛穴に入り込みやすく、髪がダメージを受けてしまうのです。このダメージが蓄積していくと、抜け毛や薄毛につながっていきます。 3つ目の理由は、あとは寝るだけという夜に比べ、朝は出勤準備で忙しく、シャンプーをしっかりと洗い落とす間がなく、残ってしまう場合が多々あります。洗い残しは毛穴に詰まったシャンプー同様、頭皮や髪にダメージを与え、抜け毛につながります。 人の成長ホルモンの分泌は午後10時から午前2時にかけて最も活発になると言われています。成長ホルモンには体の組織の成長を活発化させる効果があり、髪の成長に欠かせない成分も作り出しています。そして、午前3時から午前9時にかけ、その成分で髪が伸びるのです。その時間に頭皮の環境を整えておけば、育毛を最大化できるというメリットもあるので、シャンプーは必ず夜行うようにしましょう。もし、どうしても寝ている間の汗を流したい場合は、シャワー程度に留めることをオススメします。

最後に

薄毛スタイリングを施し、髪が再び成長する環境を整えることで、あなたのヘアスタイルの幅が広がっていくはず! まずは、薄い髪の悩みを解決することが大切です。あなたにピッタリな

公開日:2015/06/02

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