髪のパサつきの原因はなに?キューティクル損傷を防ぐヘアケア方法
株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。
鏡を見るたびや髪に手を通すたび、髪のパサつきが気になることがあるのではないでしょうか。このような状態には、外的要因と内的要因が影響している可能性があります。原因を知ることで、自分に合ったヘアケアを取り入れる方法を見つけられるでしょう。
この記事では、髪がパサつく要因を詳しく解説し、改善を目指すためのヒントを紹介します。髪の状態を整えるためのきっかけとして参考にしてみてください。
髪のパサつきの主な原因はキューティクルの損傷

髪のパサつきの原因を探る上で、キューティクルの損傷に着目することが重要です。健康なキューティクルは髪を保護し、美しさを保ちますが、シャンプー時の摩擦やドライヤーの熱、紫外線などの外的要因によって傷つくと、髪は乾燥しパサつきが生じます。また、パーマやカラーリングなどの化学的処理も、キューティクルに大きなダメージを与えます。パサつきを防ぐには、優しい洗髪方法や保湿ケア、熱ダメージ対策などを通じて、キューティクルを守ることが欠かせません。
シャンプー時の摩擦
髪の表面を覆うキューティクルは、髪を保護する役割を果たし、光沢やなめらかさを保つ重要な構造です。しかし、シャンプー時に髪をゴシゴシと強く洗うと、キューティクルに摩擦が加わり、損傷する可能性があります。これにより、髪の表面が荒れてパサつきや乾燥が生じる場合があります。
さらに、摩擦によるキューティクルの損傷が進むと、髪の内部にある水分が失われやすくなり、ダメージが悪化するリスクもあります。これを防ぐためには、シャンプーを使用する際に泡を手のひらでしっかり立て、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗うことが大切です。
洗髪後には、保湿効果のあるトリートメントを使い、キューティクルのダメージを補修するケアを取り入れることで、髪を健やかな状態に保つことが期待できます。
高温のドライヤーやヘアアイロン
高温のドライヤーを髪に近づけ過ぎると、キューティクルが熱で損傷を受け、乾燥やパサつきの原因になることがあります。キューティクルは髪の保護を担う繊細な構造であり、熱によるダメージで剥がれやすくなります。また、ヘアアイロンやコテなどのスタイリング器具は、直接高温を加えるため、キューティクルを傷つけるリスクが高く、髪の表面が荒れて光沢を失う可能性があります。
これを防ぐためには、ドライヤーは低温設定で髪から適度に離して使用し、ヘアアイロンやコテは短時間で済ませることが重要です。さらに、熱ダメージを軽減するヘアケア製品を取り入れることで、髪を守る効果が期待できます。
長時間の紫外線
髪は長時間紫外線を浴び続けると、キューティクルが損傷を受けやすくなります。キューティクルは髪の表面を覆う保護層の役割を果たしていますが、紫外線の影響で弱まり、剥がれやすくなることがあります。その結果、髪の表面が荒れ、水分が失われやすくなるため、乾燥やパサつきの原因となることが少なくありません。
紫外線は、特に夏場や日差しが強い環境下でその影響を強めます。このような状況では、髪が直射日光にさらされることで、より深刻なダメージが蓄積される可能性があります。
紫外線によるダメージを防ぐためには、日傘や帽子を活用し、髪が直接紫外線に触れるのを避けることが大切です。また、紫外線を防ぐ成分が含まれたヘアケア製品を使用することで、髪の保護効果を高めることも期待できます。髪を健やかに保つためには、これらの対策を日常的に取り入れることが重要です。
頻繁なパーマやカラーリング
パーマやカラーリングなどの化学的処理は、キューティクルにダメージを与える原因になることがあります。薬剤によってキューティクルが一時的に開き、その過程で損傷を受けることや、剥がれやすくなる可能性があるためです。この影響で髪の保護機能が低下し、水分が失われることで、パサつきや枝毛、切れ毛が発生する場合があります。特に、頻繁にパーマやカラーリングを繰り返すと、ダメージが蓄積し、髪の健康状態がさらに悪化するリスクが高まります。
髪を守るためには、処理の際に適切な薬剤を選び、過度な負担を避けることが重要です。また、処理後は保湿や補修効果のあるトリートメントやヘアマスクを取り入れることで、キューティクルの補修を促し、髪の状態を整えるサポートになります。
内的要因による髪のパサつきの原因

髪のパサつきの原因は、外的要因だけではありません。乾燥、栄養不足、ホルモンバランスの乱れなど、体内の状態も大きく関わっています。これらの内的要因が、どのようにしてキューティクルにダメージを与え、髪のパサつきを引き起こすのか、詳しく見ていきましょう。
過度な乾燥
乾燥は髪のパサつきの主な原因の一つとされています。髪は一定量の水分を含んでいますが、乾燥した環境や紫外線、熱の影響によって水分が失われると、キューティクルが傷つきやすくなり、髪の表面が荒れる可能性があります。その結果、髪はパサつきやすくなり、切れ毛や枝毛が目立つことがあります。
また、乾燥は頭皮にも影響を及ぼし、かゆみやフケの原因となることがあります。頭皮が乾燥するとバリア機能が低下し、血流が悪化することで髪への栄養供給が滞る場合があります。この状態が続くと、髪が弱くなり、抜け毛が増えるリスクも否定できません。
髪や頭皮の乾燥を防ぐためには、保湿成分が豊富なヘアケア製品を使用することや、加湿器を活用して適切な湿度を保つことが効果的です。さらに、乾燥を招きやすい熱や摩擦を避けるケアも大切です。
栄養不足
髪の健康を保つためには、バランスの取れた食事で必要な栄養素を摂取することが大切です。特に、たんぱく質、亜鉛、鉄分、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンEは、髪の成長や健康維持に欠かせない栄養素として知られています。これらの栄養素が不足すると、髪が弱くなり、パサつきや切れ毛、抜け毛といったトラブルが起きやすくなる可能性があります。
栄養が十分に補給されない状態が続くと、髪の成長サイクルが乱れ、抜け毛が増えるリスクも高まります。健康的な髪を維持するためには、肉類や魚介類、卵、乳製品、野菜、きのこ類などを食事に取り入れ、必要な栄養素をバランス良く摂取することが重要です。これらを意識した食生活が、髪のパサつきを防ぐための基盤となります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは、髪の健康に大きな影響を及ぼします。女性ホルモンであるエストロゲンは、髪の成長をサポートし、ハリやツヤを与える役割を果たしています。一方、男性ホルモンであるアンドロゲンは、過剰になると毛包を弱らせ、細く弱い髪が生じやすくなることがあります。ホルモンバランスが崩れると、髪の成長サイクルが乱れ、抜け毛が増えたり、髪が乾燥してパサつくことがあるとされています。
更年期や月経不順、ストレスなどがホルモンバランスを乱す原因となることがあり、これが髪の健康に影響を与える場合があります。ホルモンバランスを整えるには、規則正しい生活習慣を心がけ、適度な運動やバランスの取れた食事を意識することが重要です。また、十分な睡眠とストレス管理も髪の健康を支える鍵となります。
髪のパサつき改善のためのヘアケア方法

髪のパサつきの原因は、外的・内的要因によるキューティクルの損傷です。ここでは、そんなパサつきを改善するための効果的なヘアケア方法を3つご紹介します。正しいシャンプーの選び方と優しい洗髪方法、保湿ケアの重要性と具体的な方法、熱ダメージを最小限に抑える対策とドライヤーの使い方について、詳しく解説していきましょう。
正しいシャンプーを選び適切な方法で洗髪する
髪のパサつきを改善するためには、髪質に適したシャンプー選びが重要です。自身の髪質や悩みに応じて、適切な洗浄成分や保湿成分が含まれたシャンプーを選びましょう。例えば、硬い髪質の方にはツバキ油やホホバオイルなどの植物性オイルが配合されたもの、軟毛の方にはパンテノールや加水分解ケラチンが含まれたシャンプーが適しています。
おすすめの製品として、薄毛専門理・美容室スヴェンソンが提供する「ヘアライズ® TIスカルプシャンプー」があります。このシャンプーは頭皮や髪へのダメージを気にする方々から支持されており、7つのフリー処方で頭皮に優しい設計となっています。さらに、天然由来の有効成分が配合されており、効果と安全性のバランスが考慮されています。詳細は以下のリンクからご確認いただけます。
洗髪時には、髪を優しくマッサージするように泡立て、過度にこすらないよう注意しましょう。すすぎは十分に行い、洗浄成分が髪に残らないようにすることが大切です。これにより、髪の乾燥を防ぎ、パサつきの改善につながります。
保湿ケアの重要性と方法
パサつきの改善には、髪の保湿ケアが欠かせません。髪の水分を維持することで、キューティクルの損傷を防ぎ、しなやかさを保つことができます。保湿ケアには、コンディショナーやトリートメント、ヘアオイルを取り入れることが効果的です。シャンプー後には、毛先を中心にコンディショナーを丁寧になじませて水分を閉じ込めましょう。
さらに、週に1〜2回は濃厚なトリートメントを使用して集中的にケアを行うと、乾燥しやすい髪も滑らかになります。ドライヤーの熱から髪を守るためには、ヘアオイルを少量取り、髪全体に薄く塗布してから乾かすと、乾燥を防ぐ効果が期待できます。保湿ケアを日常的に行うことで、髪のパサつきを抑え、健やかな状態を維持することができます。
ドライヤーを正しく使う
ドライヤーの熱は髪のキューティクルに負担をかけ、乾燥や損傷の原因となることがあります。特に、高温の熱が長時間髪に作用すると、水分が失われやすくなり、乾燥やダメージのリスクが高まります。そのため、ドライヤーを使用する際には、適切な温度設定と方法を心がけることが重要です。
効果的な使用方法としては、温度を中温または低温に設定し、髪から約20cm以上離して使用することが推奨されます。また、ドライヤーを小刻みに動かしながら、髪の根元から毛先に向けて乾かすことで、均一に熱を当てることができます。同じ場所に熱を当て続けることは避け、乾燥を効率よく進めるようにしましょう。
タオルドライ後には速やかにドライヤーを使用し、全体を温風で乾かした後、冷風を当てることで髪の表面が滑らかになり、ツヤを保つことが期待できます。また、熱から髪を守るためには、熱保護スプレーの使用や、トリートメントやヘアマスクによる日々のケアが欠かせません。これらの対策を取り入れることで、熱ダメージを抑え、健康的な髪を維持できるでしょう。
改善しない場合は髪の専門家に相談するのがおすすめ

髪のパサつきの改善は、自己ケアだけでは限界を感じることも少なくありません。特に、抜け毛や薄毛が併発している場合や、頭皮の状態が悪化している場合には、専門的なアプローチが必要です。
そこでおすすめなのは、薄毛専門理・美容室スヴェンソンです。スヴェンソンでは、髪と頭皮の健康をトータルでサポートするサービスを提供しており、一人ひとりに合った解決策を提案してくれます。
髪にハリとコシが生まれる「オリジナルヘアコーティング・ヘアライズ®」
スヴェンソン独自の「ヘアライズ®」は、細く弱った髪にハリとコシを与えるために開発されたヘアコーティングサービスです。
髪一本一本をコーティングすることで髪を太くし、自然にボリューム感を高めます。コーティングは軽量でありながら耐久性にも優れており、日常生活の中でも持続性があります。施術後のスタイリングも手軽に行えるため、忙しい方でも気軽に取り入れられるのが特徴です。
頭皮の問題を根本から改善する「頭皮ケア&クレンジング」
「頭皮ケア&クレンジング」は、頭皮の健康を取り戻し、髪が育ちやすい環境を整えるためのサービスです。頭皮ケアでは、プロフェッショナルな技術を活用した頭皮洗浄とマッサージケアをしてくれます。血行を促進し、頭皮の柔軟性を高めることで、髪の成長を助けます。
頭皮クレンジングは、特殊な酵素を使用して、シャンプーでは取りきれない毛穴の奥深くに詰まった汚れや酸化した皮脂などしっかり取り除きます。施術には保湿効果のあるトリートメントも取り入れられており、乾燥しがちな頭皮をしっかり潤し、健康な状態を維持します。
こうしたケアは髪のパサつきの予防だけでなく、髪全体のボリューム感や質感を改善したい方にもおすすめです。自宅では難しい専門的なケアを提供するため、定期的な利用でより効果を実感できます。
ヘアライズ®、頭皮ケア&クレンジングについて興味がある方は、以下からチェックしてみてください。
まとめ

髪のパサつきの主な原因は、キューティクルの損傷です。シャンプー時の摩擦、高温のドライヤーやヘアアイロンの使用、長時間の紫外線などがダメージを与える他、日常生活でのちょっとしたケア不足も影響します。正しいヘアケア方法を取り入れることで、健康的で美しい髪を取り戻しましょう。
それでも改善が見られない場合は、髪の専門家に相談するのがおすすめです。薄毛専門の理・美容室スヴェンソンでは、「ヘアライズ®」や「頭皮ケア&クレンジング」など、髪の健康を総合的にサポートするメニューを提供しています。もちろん、パサつきのケアだけでなく、抜け毛や薄毛といった幅広い悩みに対応可能です。初回はトライアル価格のサービスも用意されているので、髪に関するお悩みがある方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。