受験と薄毛の悩みを乗り越えて。増毛した僕のいまは

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

まだ20代と若く、ウィッグをしているだなんて感じさせない。それくらいに彼のヘアスタイルは自然だった。その年齢で増毛を選ぶのは、大きな勇気が必要だったのかもしれない。

増毛を始める前のこと。受験と薄毛の悩みが重なり、精神的にとてもつらい思いをした。脂漏性皮膚にもなった。自分の見た目すら、どうでもよかった。

でも、増毛することで見た目も、心も、すべてが良い方向に変わっていった。

そんな彼の物語。

―――

受験と薄毛の悩み。僕はどうなってしまうんだろう

図書館

僕が薄毛を少しずつ意識し始めたのは、19歳の頃だっただろうか。きっかけは友人との会話からだった。「髪の毛減ってきたんじゃん?」という言葉が、ひどく胸に突き刺さった。そのころはまだ、髪の毛がこれ以上薄くなるはずがないと心のどこかで思っていた。大学受験を目指して勉強をしていたし、「普段から頭使ってるからね!」なんて、友人の指摘も軽くジョークでかわしていた。

浪人中、実家から遠い大手予備校に通うため、僕は寮に入居した。そこでは、思っていた以上に孤独な受験生活が待っていた。ただでさえ、「合格しないと」とプレッシャーと戦いながらの勉強はしんどいものだ。そんな浪人生活に追い打ちを掛けるような出来事があった。それは、気晴らしに部屋の掃除をしようとしたときのこと。ふと自分の足元に目を向けると、フローリングには大量の髪の毛が落ちていることに気付く。「これって…?」 と自分の頭を手で触り、衝撃が走った。と同時に、友人から言われたあの一言が頭によぎったのだ。

――「髪の毛減ってきたんじゃん?」

そして、フローリングに落ちている大量の髪の毛は僕のものだと確信に変わった。

受験勉強のストレスと薄毛のストレスのダブルパンチを食らった僕。

「このまま自分の髪の毛はどうなるんだろう」「でも、今は勉強に集中しないと…」

ものすごい不安と焦りにさいなまれ、一時期勉強も手に付かないほどパニック状態になった。そんな精神状態に耐えられなくなって、実家の両親に思い切って電話で薄毛の悩みを打ち明けた。意外にも、そこで親から聞かされたのが増毛の話だった。

「今の時代、増毛という選択肢もあるみたいよ。だから心配しないで。とにかく今は、やるべきことを 前向きにやりなさい」と、そんな親の励ましの言葉を聞いたおかげなのか、不思議と気持ちが落ち着いた。それから、勉強にも打ち込むことができた。

病院で言われた言葉と焦燥感

桜を見上げる青年

薄毛に悩んでいたその翌年、ついに僕にも春が来た。念願の大学に合格できたのだ。合格のうれしさ以上に、ようやく悩みの解消へ一歩踏み出せるときがきたという喜びも感じていた。しかし、実際に行動に起こしてみると、さらなる衝撃が待っていた。それは、大学1年生の春、近くのクリニックの皮膚科を受診したときのこと。医師から「薄毛の治療は、なかなか難しい。ここでは対応することができない 」と告げられた。そして、わらをもつかむ思いで大学病院へ。そこでも「薄毛というものは治りはしない」と言われてしまった。代わりに薄毛の進行を遅らせるための薬、プロペシアを処方してもらった。少しは効果があるかもしれないと、医師に言われるがまま飲むことになった。

プロペシアを飲み始めてちょうど2年目。残念ながら、劇的な変化はなかった。

「このまま何十年も飲み続けて大丈夫なのだろうか?」と、一瞬不安が心をよぎった。そんなとき、親の言葉をふと思い出した。今の時代は「増毛」という方法もあると。10年経ってから増毛を始めると急激な変化になってしまい、周りにも気付かれやすい。違和感なく始めるならば、今しかない。薬を飲むのをやめた夏のある日、両親に勧められた増毛という手段を選ぶこととなった。

20代での増毛、そして僕の変化

増毛のことをインターネットでいろいろ調べてたら、ある芸能人が、カツラをしているのに頭を洗っている動画を見て驚いた記憶がある。彼のような「髪」を手に入れたときの自分はどんな気持ちになるだろう。期待と不安を胸にその増毛を初体験した。スタッフの対応はとても丁寧で心地よく、中には実際に自社製品の増毛を利用されている人もいた。だから、僕の気持ちを理解してくれるところがとてもうれしかった。

増毛を始めてから、1カ月ほど。久しぶり実家に顔を出すと、一番心配していた両親たちはホッとした表情を見せてくれた。一方で、僕が増毛したことを知らなかった弟と会ったとき、全く髪の毛の変化に気付かれなかった。僕から「増毛したんだ」と伝えたら、目をまるくした弟。開口一番、「言われてみれば少し変わったのかな?」と。おそらく、増毛のタイミングが早かったからこそ、髪の毛の変化に気付かれなかったのだろう。僕は思わず心の中でピースサインをしていた。

増毛してから3年の月日が過ぎた。増毛を始めたころは、友人から何かの弾みで頭を触れられて気付かれないかと不安になることもあったが、今では少しずつ自分の頭になじみ、手入れも慣れて使いこなせるようになってきたと思う。外出が増えて、あんなに嫌いだった風も全く気にならなくなった。髪の毛のことで悩み、ふさぎこんでいたはずの過去の自分を思い出せないくらいだ。今日も風が気持ちいい。

「普通」ができるということ

空を見上げる若者

何よりも大きな心の変化を感じたのは、自分の体型や服装に気を遣うようになったことだ。増毛をする前は、薄毛で太っていた僕。

「どうせ痩せたって、髪は薄いし…見た目なんてどうでもいい」

と、自暴自棄になっていた。しかし、増毛で自分の理想のスタイルを手に入れてから、痩せようという気持ちが強くなって、パンやご飯など脂質の多い食べ物を控えるようになった。週2日は、1日3~4キロ走るようにもなった。こんな感じで生活習慣も180度変わって、なんと10キロの減量に成功した。薄毛を気にすることなくスポーツできるのも嬉しくて、充実した毎日だと感じる。

みんなと同じように「普通」に出来ている今が、すごく幸せだ。


この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。

詳細は以下リンクからご覧ください。まずは気軽に無料体験!納得してから始められます。

 

公開日:2019/11/26

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