見た目年齢に影響を与える白髪。その原因と対策法とは!?

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

白髪の男性人というのは、老化から身を守ることができません。どれだけ力みなぎる人でも、美しい人でも、いつかは老けてしまうものです。しかし、同じように年齢を重ねても、見た目はそれほど年老いているように見えないという方も少なくありません。老化による見た目の影響で、特に顕著なのは白髪です。白髪が増えてしまうと、一般的にはどうしても老けた印象を持たれてしまいがちです。ここでは、いつから白髪が生え始めるのか、原因や対策方法について、詳しくご紹介します。

白髪はいつごろから生え始める?

白髪の男女

白髪が生えるというだけであれば、年齢にかかわらずだれでもありうることです。しかし、年を取るとともに一定量の白髪が生えてきて、次第に増えてくる場合、やはり加齢の影響といわざるを得ません。

白髪が増えやすくなる年齢(日本人平均)
・男性:30代前半
・女性:30代後半

上記データのように、個人差があるものの男性だと平均で30代前半で白髪が増えやすくなり、女性だと平均で30代後半より白髪が増えやすくなるようです。

一方で、下記データにも注目です。

白髪が頭髪の50%程度に見えるようになる年齢(日本人平均)
・男性:60歳以降
・女性:55歳以降

このように、白髪がどんどん増えて頭髪の50%程度に見えるようになるのは、男性で60歳以降、女性で55歳以降が平均的であるとされているようです。

この2つのデータを比較してみると、女性のほうが男性よりも白髪の増加スピードが早いことが分かります。

ただし、あくまでも平均であり、必ずしもこの年代で白髪が増えてくるというわけではありません。また、人によっては、この年齢よりも若い20代などの段階で、白髪が増えてきてしまうこともあります。

白髪になってしまう原因とは

毛根の断面

白髪になってしまう原因としては、毛根にあるメラノサイト(色素細胞)の衰えがあげられます。
髪というと黒いイメージがあります。白髪になってしまうと、今まで黒々と元気だった髪の毛が突然白くなってしまったと感じてしまいやすいでしょう。しかし、そのイメージは誤りです。本来、髪というのは白色の状態なのです。白色の髪の毛の中に、メラニンが溶け込んでいくことで、日本人の多くが持つ黒髪になって生えてきます。

キューティクル構造

メラニン色素は、毛根に存在するメラノサイトという色素細胞で生成されます。酵素であるチシロナーゼがメラノサイト幹細胞と反応することでメラノサイトが生み出されます。そして、生み出されたメラノサイトは毛髪の成長に合わせて吸収され、髪を黒く着色します。老化によってチシロナーゼが体内で減少したり、メラノサイト幹細胞が枯渇してしまったりすることで、髪の毛を黒くすることができなくなってしまうのです。結果として、元の白髪が伸びてきてしまうようになります。

また、必ずしも白髪は加齢が原因というわけではありません。一時的なストレスによって、メラノサイトの活動が抑制されることで白髪になるケースもあるでしょう。

白髪を外から対策する

白髪を外側から対策する方法としては、次のようなものが考えられます。

・白髪染めをする

ヘアカラー剤

根本的な解決ではありませんが、白髪染めをすることで白髪を目立たなくさせることができます。白髪染めをする際には、頭皮への刺激が少ない薬剤を選択しましょう。刺激の強い薬剤は、頭皮や毛根を傷つけて、白髪を抑制させる原因になってしまいます。また、白髪染めではなく、トリートメントしながらカラーリングができる、カラートリートメントもおすすめです。

・紫外線対策をする

帽子で日よけ

紫外線は肌に良くないということを多くの方が知っているかと思いますが、髪の毛にも良いものではありません。紫外線が頭皮に当たると、頭皮の細胞を傷つけるだけではなく、活性酸素によって毛根にあるメラノサイトがメラニンを生成するのを阻害します。白髪が促進する原因となるので、外出時には帽子や日傘の使用、また頭皮用の日焼け止めを使用するなどの対策が必要です。

・頭皮マッサージをする

頭皮マッサージ

頭皮マッサージをすることで、白髪対策となることがあります。頭皮マッサージによって、頭皮の血行を促進させることで、毛根に十分な酵素や栄養素を送り込ませることが可能です。

白髪を内部から対策する

白髪を体の内部から対策する方法としては、次のようなものが考えられます。

・食生活を改善する

健康で豊かな髪を育むためには、十分な栄養素を頭皮や毛根にいきわたらせることが必要です。とくに、白髪予防をするためには、次のような栄養素をとるようにしましょう。

〇タンパク質、アミノ酸

タンパク質

〇ビタミンA、B群、C、E

ビタミンA、B群、C、E

〇亜鉛

亜鉛

〇銅

銅

〇ヨード

ヨード

〇チロシン

チロシン

タンパク質やアミノ酸は、髪の毛そのものの原料となります。ビタミンAやC、Eを摂取することで、体内の活性酸素の生成を妨害させることが可能です。また、ビタミンB群は、タンパク質合成に必要な栄養素なので積極的に摂取しましょう。加えて、亜鉛は、細胞分裂に必要な栄養素です。

そして、ヨードはメラノサイトを活発化させ、チロシンはメラニン色素の元となります。それらを用いて、銅が酵素であるチロシナーゼを活発化させて、メラニンを多く生成できるようになるのです。

・睡眠をしっかりととる

良質な睡眠

睡眠をしっかりととると、成長ホルモンの分泌が促進されます。成長ホルモンは、色素幹細胞に必要なホルモンなので、成長ホルモンが増えるとメラニンが生成されやすくなるでしょう。

まとめ

白髪は、年齢を重ねるとともにどうしても増えてしまいます。放置してしまうと、見た目が老けてしまうのでしっかりと対策をすることが大切です。体の外側と内側、両方から対策を行い、白髪の少ない若々しい髪と見た目をキープしましょう。

記事の参考URL

http://www.kracie.co.jp/tanpopo/vol49.html
https://hapiee.com/gray-hair
https://i-voce.jp/feed/5192/

 

公開日:2019/10/11

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