薄毛との決別。増毛は「本来の自分を取り戻す」ために必要だった

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

取材の最後には、「医療が発展して薄毛がどうにか出来るようになっても、今のまま増毛を続けたいな」なんて軽やかに笑う男性。インタビュアーも思わず笑みがこぼれてしまった。
増毛に対して、そこまでの強い思いがあるのだと感じる。

男性が何に悩み、何を目的として増毛したのか。
「薄毛を治せる日がきても、今のまま増毛を続けたい」と言う理由は何なのか。
取材のなかで、彼の薄毛に対する思いや増毛前の過去の話を聞くことができた。

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「疲れている」ように見える印象と髪の関係

僕が増毛を始めたのは40歳になる手前。あれから16年ほど経った。今の彼女は以前の僕の姿を知らない。彼女とは勤め先の職場で出会い、年齢も近いからか話も合って自然と距離が縮まっていった。あるとき、彼女が「いつも疲れているみたいなんだ」と上司の体調を気遣うような話題を僕に振ってきた。しばらくして、その上司とたまたま会う機会があったのだが、会った瞬間、上司の薄い頭髪が目に入り、思わず昔の自分を思い出してしまった。

僕も彼女の上司と同じように髪が薄かった。薄毛だったころは、たまに実家に帰ると、母親から「疲れているんじゃない?」と体のことをよく心配された。

「疲れている」…彼女の言葉からそのときの母親の言葉を思い返していた。もしかすると、薄毛姿の僕が疲弊しているように、母親の目には映っていた のではないかと。しかし、増毛してからは、不思議なことに母親と会っても全く心配されなくなったのだ。増毛のおかげで、人から見られた自分の印象がプラスに働いていることに気付いた僕。大きな自信につながった。

増毛をスタートしてから、過去を振り返ると

増毛を始めて15年目の春、母親が亡くなった。葬儀の喪主を務めた僕は、久しぶりに実家の近所の人や親戚に会った。「昔から変わらないね」と、思いがけず葬儀に参列された方から声を掛けられた。一瞬嫌みのようにも聞こえてヒヤリとしたものの、それは冷やかしでもなく、言葉通り「変わらず若い」という褒め言葉だったようだ。

大勢の人が集まる葬儀。このときばかりは増毛しておいて良かったと胸をなで下ろした。ただ、仲が良かった幼なじみの友人にだけには、増毛したことを打ち明けた。「変えたの?どこを?」と目を丸くして驚く友人。それだけ、自然な印象を与えるヘアスタイルなのだと改めて実感し、喜びをかみしめた。

写真を見る男性

増毛する前の僕は、写真を撮られるのが何よりも嫌いだった。写真はあとに残ってしまうから。おかげで、そのころの写真はほとんどない。カメラを向けられると、意識的に避けていたのだ。でもたまに、こっそり数少ない写真を一人になったときに見ていた。薄毛の自分がどんなふうに写っているのか気掛かりだった。薄毛に嫌悪感を持っていたのは確かだが、増毛して「この人はカツラなんだ」と気付かれてしまうことも嫌だった。

初増毛で感動を覚えたあの瞬間

仕事のつながりもあって、地毛にカツラを編み込んで自然な増毛ができるメーカーを紹介してもらった僕。早速、相談しようとその店舗に足を運んだ。そこの男性スタッフと話しているうちに、不安だったことが一気に解消された。それは、男性スタッフ自身も編み込みのカツラをしていたのだ。

全く気付かなかった。その男性スタッフからコスト感も含め使用感などの説明をしてもらったのだが、やけに説得力があった。やはり、スタッフ自ら経験しているからこそ胸を張って勧められるのだろう。そして、ついに僕も増毛にチャレンジした。その翌日、いつも通り会社に行ったが、周りから「変わった?」「増えた?」などと指摘されることも全くなかった。

もう薄毛なんて、気にしなくていいんだ…と胸が震えた。この編み込みの増毛を経験した人にしか分からない快感を得られたのではないだろうか。これまで自信がなくて閉ざしていた素の自分を解放し、自信を取り戻すことができた。

一番自信がついたと感じるのは、異性と接するときだ。薄毛のころは、あえて女性を避けていた。女性に遠目で頭を見られて「クスッ」と笑われるのが何よりも嫌なこと。男同士の飲み会で酒の肴にされたり、からかわれたりした方がまだましだとさえ思っていた。今では仕事のクライアント側に女性が少ないと、がっかりしてしまう自分がいる。自然なヘアスタイルを手に入れた僕は、女性の目に映る自分に自信を持てるようになった。

朝の駅のホームで僕がいつも考えてしまうこと

駅のホーム

おせっかいと言われるかもしれないが、最近は薄毛の男性を見ると、ついつい自分と同じような快感、そして解放感を味わってもらいたいという思いに駆られてしまう。例えば、朝7時台の駅のホーム、電車を待つおじさんたちが並んでいるのを見たときだ。10人に1人くらいの確率で、薄毛の男性が目に入る。

「僕のようなヘアスタイルにしてみませんか?」と、思わず喉まで出掛かってしまう。見知らぬ人に髪のことに触れられるなんて余計なお世話だし、朝から頭のおかしい人に出くわしてしまったと思われるだけだ。

ここからは僕の妄想だが、AIロボットが僕の代わりに「思い」を伝えてくれたらありがたい。

「ヘアスタイルヲカエレバ、90%ノカクリツデジンセイカワル」

分析力抜群のAIロボットから言われたら、みんな何となく納得してしまうかもしれない。決してふざけているつもりもないが、薄毛という理由だけで心を閉ざしてしまうのはもったいない。僕のように、薄毛でも自由自在にヘアスタイルを変えられる方法があることを知ってもらいたい。

増毛のきっかけをくれた、あの人との再会

初めての増毛から16年目の秋。僕が増毛を始めるきっかけをつくってくれた男性スタッフと久しぶりに会った。その男性スタッフがちょっと意地悪な質問を僕に投げ掛けた。

「この増毛方法よりも良い方法が開発されたらどうしますか?」

ごまをするつもりもないが、「変えるつもりはないです」と即答した僕。仮にDNA操作で髪の毛が元に戻るなんて言われても、今のままが心地いいのだ。

 


この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。

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公開日:2019/11/29

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