薄毛だと陰気になってしまうの?病気から始まる増毛ストーリー

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

ガン治療の際に、抗がん剤による影響で一時的に脱毛。その時に初めてカツラを使用したという、70歳になる男性。病気が完治すると同時に、髪の毛も生え戻ってきたが、その後は年齢により脱毛が進んだという。

「薄毛というのは嫌だったね。気持ちがやっぱり内気というか、陰気になってしまうのではないかと思った」と語る。

病気をきっかけにカツラデビューを果たした彼が70歳になる今、思うこととは?

定年を前にして「癌」発覚…抗がん剤による脱毛

私は勤め先での仕事で、若い頃から日本全国、いや世界各地にも出張で出向くことが多かった。自社製品のメンテナンスを担当していたからだが、会社での自分の机に座るのが月に数日ということも少なくなかった。そういう意味では、結構ハードな仕事だったかもしれない。

医師と相談

そんな日々が続く中、50代半ばにして「癌」におかされてしまう。その治療の一環として「抗がん剤」を使用したのだが、よく知られているように、その影響で髪の毛はごっそり抜け落ちてしまった。だから迷いもなく、帽子をかぶるような感覚で、とある有名なカツラメーカーに病院まで出向いてもらってカツラを着け始めた。

会社の同僚たちは、薬の影響で髪が抜け落ちてしまったことを知らない。そんなこともあり、見舞いに来てくれたときも、私がカツラをしているだなんて気付いている様子もなかった。特に隠すようなことでもないが、わざわざ言う必要も感じなかった。

幸い病気の方は完治し、髪の毛もすっかり蘇ってきた。そして、治療中にお世話になったカツラはお蔵入りとなった。若い頃から髪の毛で悩むようなこともなかったから、これもごく当たり前のように感じていた。

加齢による脱毛の始まり。しまっていたカツラを取り出して…

頭をかかえ悩む男性

そんな50代も終わりに差し掛かる頃、抜け毛の量が増えてきたことに気付く。これは病気ではなく、加齢によるものだ。しばらくの間は、市販の育毛剤などを使ってみたが、ハッキリ言ってこれらは全く効果がなかった。それならと、くよくよ悩む事もなく病気治療の際に作ったカツラを取り出して、再び着用することにした。

このカツラには、費用面では高いなぁと感じるものの、特に不満があったというわけではない。だが、金具で付け外しするタイプだったことで、いくつか気になることも出てきた。例えば、病院での検診のときなどだ。金属を使っているため、MRIやCTの検査で取り外さないといけない。人前での取り外しには、多少抵抗感があった記憶がある。

ちょうどその頃、新聞だったかテレビだったか忘れてしまったが、サッカー界でよく知られる人物が出ているカツラメーカーの広告を見た。そのメーカーのカツラは金具を使ったものではなく、地毛とカツラを「糸」で編み込んでいくという。これなら、検査のときにでも煩わしい思いをしなくて済むのではないかと、早速話を聞きに行くことにした。

検査のときでも大丈夫なカツラで、ストレスのない日々を

話を聞くまでは、やはり不安なことはいくつかあった。お金が掛かりそうだなぁとか、編み込みってどうなんだろうとか。それも、ちゃんと説明を受けてみると特に問題になるようなことはなさそうだと分かり、編み込みのカツラに切り替えることにした。

胸に手を当てて安心する男性

それ以来、ずっとこのカツラメーカーのお世話になっている。やはり、検査のときに装着していて問題ないということは、安心していられる。

70歳になる今も、私がカツラを着けているとは誰も気づいていないだろう。薄毛の状態や治療の際の脱毛状態さえも誰も見ていなかったのだから当然かもしれないが、それくらい自然なものだ。

定年後は、好きなドライブやアマチュア無線を楽しんだりしているが、欠かさないのは毎日のウォーキングだ。一日最低1万歩は歩いている。これは身体の健康のこともあるが、ボケ防止を考える年齢になったからでもある。ドライブでも、踏み間違い防止のために今もマニュアル車に乗っているのだが、人生100年時代、とにかく身体の健康は重要だ。

そういう気持ちでいられるのも、髪の悩みなどでいたずらに時間を過ごすことなく、ゆったりと過ごせているからだと思っている。

「薄毛の悩みがないこと」で得た人生とは

コーヒーを片手にくつろぐ

加齢によるものとはいえ、薄毛のままにして、それがずっと気になるようになっていたら…。年を経たことによる落ち込みで自分の気持ちが内向的になり、きっと陰気な人格になったことだろう。それくらいのことは容易に想像できる。だが、カツラのお陰でそのような心配からは解放されている。

病気治療の対策としてのカツラだったから、初めから抵抗感もなく受け入れてきたわけだし、薄毛への早めの対処としても迷いがなかった。だから、カツラをしていることで周囲がどう思うのかなんて心配などを考えることもなかった。

今もゆったりとした気持ちで日々を過ごし、人との関わりで自分に自信をもっていられる。会話も進み、弾む話の中で笑うことも多い。笑いが心をより活発にしてくれるし、健康にも良いことはよく知られているが、まったくそのとおりだと思う。

いつかこのカツラを卒業する時期が来るのだろうが、今は全くそのことは考えていない。いずれはその時が来るんだから、そのことで悩んでも仕方ないだろう。簡単に変えようとは思わないくらい、今の状態に満足している。


この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。

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公開日:2020/03/17

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