カツラより薄毛のほうがマシと考えていた私が15年もカツラをしているのは

株式会社スヴェンソン所属。毛髪技能士の資格を有する、髪のプロで構成された編集スタッフ。髪コトを通して、皆さまが抱える髪の悩みや不安、疑問を少しでも解決できるよう、分かりやすく情報を届けていくことを心掛けています。

保険会社に勤めている男性は、現在59歳。編み込み式の増毛デビューをしてから15年ほど経っているが、それまでさまざまな苦労をしてきたと言う。とあるカツラメーカーで育毛の機械を勧められ買ってしまったり、全く使わないカツラにお金をつぎ込んでしまったり…。

「もっと早く、このメーカーで増毛を始めていれば…」

地毛に編み込むタイプの増毛との出会いで、人生が変わったと言う男性。何がきっかけで増毛をしたのか?なぜ編み込み式の増毛に切り替えたのか?彼は静かに、語ってくれた。

薄毛の兆候と同時に、髪質の変化まで現れ始めた30代

エレベーターのボタンを押す様子

30代に入り、私は薄毛が気になり始めた。ある日、鏡張りのエレベーターに乗っている時、頭の後ろが見えたのだが…つむじがやたらと大きかった。うすうす抜け毛に気づいていたが、実際に鏡を見てショックを受けた。

父親も昔から薄かったため、「自分もいつか薄くなるのだろう」と予想はしていた。だが、この年で薄毛になるとは思ってもいなかった。

薄毛だけならまだしも、もう一つ大きな悩みがあった。それは、髪質の変化だ。薄くなると同時に、髪質がくせ毛に変わってしまい、親友からは「薄くなってきてない?髪質も悪くなっているし…」と指摘された。

ふりかけの次に部分的な増毛をチャレンジするも…

自分の頭頂部を気にする男性

髪の毛を全部剃ってスキンヘッドにすれば、悩むこともなかったと思う。だが、社会人でスキンヘッドはさすがにまずい。当時の私には、薄毛をどうにか隠すという選択肢しかなかった。そこで見つけたのが、「ふりかけ」だ。最初は薄くなっている部分に黒い粉を少しふればごまかせる程度だったが、薄毛は進行し、徐々に隠せなくなってきた。

40歳手前になり、限界を感じた私はついに増毛を決意した。「とりあえず話を聞いてみよう」と思い大手のA社を選んだのだが、今考えると苦い経験ばかりだ。

最初は薄くなっているところで部分的に使えるカツラを購入したのだが、使い勝手が悪かった。髪の毛が絡まり、手入れも面倒くさく、質も悪い。更には風が吹くと貝がらのようにパカっと開いてしまうため、「今日は風、大丈夫かな?」と常に心配していたのだ。

薄毛をどうにかするために大金をつぎ込んでしまう心理とは

頭皮マッサージをする男性

次に試したのが、フルタイプのカツラ。だが、これはこれで見た目が不自然だった。「部分的に使っていたカツラの方がまだマシ」と思った私は、仕方なく以前のカツラを再び手にし、不安な気持ちを抱えながらも使い続けた。

何度もカツラを新しく変えるだけで、だいぶお金はかかる。だが、A社はカツラだけではなく育毛の機械を勧めてきた。そして私は、買ってしまった。「これをやったら、本当に髪の毛が増えるかもしれない」と思っていたのだろう。実際に使うことは全くなかったのだが…。

正直、薄毛を相談しに行く人は立場が弱いと思う。あまりにも必死になりすぎてしまい、冷静に考えることができなくなる。だから私も、意味のない物に大金をつぎ込んでしまったのだ。

従来のカツラのイメージを覆した「上質なカツラ」とは

自分の後頭部を撫でる男性

そして増毛デビューをして4年後、転職をきっかけにカツラメーカーを切り替える決意をした。地毛と編み込むカツラで有名な会社だ。だが、最初は編み込み式のカツラに対して抵抗感があった。「あまり有名でもないメーカーだし、不自然に見えるかもしれない」と思っていた。

正直、カツラそのものに対するイメージは良くなかった。「被るくらいなら、薄毛でいた方がマシだ」と思っていたほどだ。しかし当時の私は、「薄毛のせいで貧相に見えたくない」という気持ちの方が強かった。そして幸い、編み込み式のカツラは私が想像している「悪いもの」と全く違っていた。

初めてその製品を目にした時、あまりにも自然でカツラっぽくなく、「こんな増毛もあるんだ」と感心したのを今でも覚えている。だからこそ、「このメーカーでもう一度増毛してみよう」とすぐに決心ができたのかもしれない。「これなら良いかも」と思った。

最初は慣れない部分も多かったが、いざ着けてみるとその品質の良さに驚いた。「上質なカツラ」とはまさにこのこと。自由にヘアスタイルが決められるだけではなく、風の心配も全くない。金具タイプのカツラよりも断然、使い勝手が良かった。髪の毛に対する変なストレスがなくなったのは間違いない。

増毛歴15年になるわたしが今思うこと

胸を張る男性

転職に合わせてカツラを切り替えたため、周りに指摘されることもなかった。もちろん、自分からは言っていない。「みんなに話した方が、気持ちが楽になるのかな?」と思う事もあるが…やはり難しい。

それでも、髪の毛に対する悩みが減っただけで、気持ちはだいぶ軽くなった。ゴルフやアウトドアスポーツをやっている間も、ずれたり取れたりすることがなく安心だ。正直、A社に相談せず最初から編み込み式のメーカーで増毛デビューをしていたら、全く違う人生を歩んでいたと思う。

「上質なカツラ」に切り替えてから15年ほど経つが、私は今でも愛用している。今のところ、まだカツラを卒業する予定はない。せめて、定年で仕事を辞める時までは続けようと思っている。「老人向けのカツラができたらいいな」というのが密かな願いだ。


この物語に出てくる「編み込み式の増髪」はスヴェンソン。スヴェンソンは、髪型を変えるように髪を増やすことが自然な選択肢になってほしいと考えています。「増髪(ぞうはつ)」というコンセプトのもと、髪を増やすことは男磨きのひとつとして、様々なサービスを提供しています。

詳細は以下リンクからご覧ください。まずは気軽に無料体験!納得してから始められます。

公開日:2020/05/26

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