抜け毛の多さの判断基準は?男女差は?視覚的に髪の本数を把握しよう

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フリーライター・書評家。大阪に生まれ育ち、2010年に上京。2013年からライターとして活動開始。取材記事や書評、コラムの執筆を通し、「生き方の多様性」について考えるようになる。子どもの頃から強いくせ毛がコンプレックスで、中学生の頃から15年間縮毛矯正をあて続けていた。しかし、髪が傷み中断。ヘアケアをしつつ、髪のおしゃれを楽しみたいと思っている。

「ポイント!」と指差しする博士

「抜け毛が多い」と感じた方必見!その抜け毛は本当に多いと言えるのでしょうか?抜け毛の量のボーダーラインと抜け毛のメカニズムを解説します。視覚的に判断できるように、抜け毛の本数別の写真も掲載しています。

あなたの抜け毛が本当に多いのか検証

ヘアサイクル(成長期、休止期、退行期)

動物の毛にはヘアサイクルがあります。ヘアサイクルは、毛が伸びる成長期、毛の成長が止まる退行期、毛が抜ける休止期を繰り返します。

休止期の髪が抜けるのは自然なことであり、抜け毛の量が正常数であれば、心配する必要はありません。

抜け毛が多いってどのくらいの量のことを指すの?

1人につき、1日50本から100本までの抜け毛は正常数です。100本を超えると、髪がダメージを受けている可能性があります。

写真で抜け毛の本数を確認しよう

「抜け毛の本数が、実際にどのくらいの量を指すのかわからない」という人は、下の写真を確認してみてください。

男性の抜け毛

男性を想定した短い抜け毛です。

女性の抜け毛

女性を想定した長い抜け毛です。

抜け毛が多いときの5つの対策

生活習慣の改善により、抜け毛の数が減る場合もあります。心配する前に、まずは生活を見直してみましょう。

①栄養のある食事をする

果物、白米、乳製品、魚などの食材

毛髪は、ケラチン(硫黄を含んだたんぱく質)でできています。含硫アミノ酸(硫黄を含んだアミノ酸)を摂取すると、抜け毛予防に繋がる可能性があります。

『新ヘア・サイエンス第2版』によると、魚であればアジ、サバ、イワシ、サンマ、白身魚が勧められています。肉であれば、脂肪分の少ないものを選んでみてください。ひれ肉、鳥のささみなどが良いでしょう。また、乳製品や豆腐、納豆も含硫アミノ酸を含んでいます。

栄養については、こちらの記事も参考にしてみてください。


ダイエットをしている場合も、栄養をとるのを忘れないでください。偏った食事は毛髪の質の低下を招くだけではなく、飢餓性脱毛症という病気を発症することもありえます。

②良質な睡眠をとる

布団と時計

可能であれば8時間、少なくても7時間は睡眠をとったほうが良いでしょう。睡眠不足も健やかな毛髪の成長を妨げます。

良質な睡眠を取ることは、抜け毛予防のために欠かせません。できる限り日付が変わる0時より前に、寝るようにしましょう。

睡眠の質を高める方法については、こちらの記事から!

③適度に運動する

体操する老若男女のイラスト

運動は、頭皮を含む体内の血液循環をより良くし、毛の成長を助けます。さらに、抜け毛対策に必要な睡眠の質を高めるだけではなく、病気を予防する効果もあります。

厚生労働省によると、20歳以上の人は、1日1万歩以上歩くことが推奨されています。週2回、1回30分以上の有酸素運動(ジョギングなど)をすることが理想です。

しかし、「多忙でなかなか運動できない」という人も多いのではないでしょうか。ウォーキングや、エレベーターに乗らずに階段を使うことからスタートしても良いでしょう。

抜け毛予防に適した運動については、「髪コトが推せんする効果的な運動」の記事も参考にしてみてください。

④頭皮ケアのためのシャンプーを使う

ピンク色のシャンプーボトル

頭皮ケアのためには、ノンシリコンのシャンプーが最適です。また、シャンプーを使う際は、髪だけではなく、頭皮全体をマッサージするように洗いましょう。

頭皮には皮脂がたまるので、シャンプーは毎日するのがおすすめです。難しい場合は、お湯で頭皮を洗いましょう。それだけでも、頭皮の7割の汚れは落とせます。

⑤髪を乾かした後は育毛剤でマッサージをする

頭部のツボ一覧

シャンプーの後は育毛剤でのマッサージがおすすめです。シャンプーのときにはしっかり汚れを落とすと、育毛剤の浸透力も強まります。

シャンプー後は、ドライヤーで髪を乾かした後に、育毛剤を使いましょう。その際に、頭のてっぺんとその周辺を指圧するようにマッサージするのがおすすめです。

また、育毛剤は必要以上の量をつけても効果に変化がありません。使用説明書に書かれている適切な量をつけましょう。

抜け毛が多い、こんなパターンは要注意!

「抜け毛が多い」と感じる場面と、そのときの抜け毛の本数によって、正常かどうか判断することができます。異常であれば、抜け毛対策が必要です。

ドライヤーやブラッシングをしたとき、いつもより多いと感じる

ドライヤーとクシを両手に持つ写真

『新ヘア・サイエンス第2版』によると、ドライヤーで高温で長く乾かし続けると、髪の毛がもろくなります。また、同じ部分にドライヤーをあて続けると、毛髪は乾燥し、抜け毛が増えます。髪から20cm以上離れたところから、ドライヤーを軽くあてるようにしましょう。

また、ブラッシングもやりすぎると髪の毛が損傷し、抜け毛が増えます。からんでいる毛に無理にブラッシングすることも、抜け毛が増える原因になるので、ひかえましょう。

洗髪時、排水溝に抜け毛がたまる

お風呂場の排水溝の写真

正常な一日の抜け毛は50本から100本程度です。そのうちの半数(25本から50本程度)が、髪を洗っているときに抜けると言われています。

1人1回の洗髪で排水溝にたまる髪の毛の量が、明らかに50本以上だと感じたら要注意です。

下記の記事で、実際に排水溝にたまった異常な本数の髪の量を見ることができます。

起床時の枕元にある抜け毛の量が多い

枕元に散らばる抜け毛と男性

1日の抜け毛の正常数が50本から100本、うち半分は洗髪時に抜け落ちるため、朝起きたとき、枕元に25本から50本以上の抜け毛があれば要注意です。逆に、10本程度であれば正常数なので、心配することはありません。

生活習慣の改善や食事中に栄養をしっかりとることが、睡眠中の抜け毛を減らすための対策になります。また、前述したように、正しい使い方でシャンプーをすることも重要です。

一度にたくさん抜け毛が発生する

手に抜けた毛の束を持つ様子

一日の正常な抜け毛の数は50本から100本程度まで、その中の半数の毛は洗髪時に抜け落ちます。

洗髪しているとき以外で、一度に50本以上の髪が抜け落ちた場合は、頭皮がダメージを受けているか、円形脱毛症などの病気の可能性もあります。

抜け毛の相談は薄毛専門美容室がおすすめ

微笑む男性
抜け毛とともに気になるのが、薄毛の進行です。
前述したとおり、生活の見直しから自分で行う対策も大切ですが、薄毛専門美容室のような抜け毛や薄毛のプロのもとでケアをしていくという選択肢もあります。

薄毛専門美容室として有名なスヴェンソンでは、薄毛を目立たないようにカモフラージュするヘアカットから、頭皮環境を改善する頭皮ケアや育毛ケアのサービスなどを提供しています。

「抜け毛をどうにかしたい」「薄毛対策をしたい」「抜け毛や薄毛だけでなく、頭皮のフケやかゆみなども気になる」…などなど、頭皮に何かしらの悩みを抱えている人におすすめです。
抜け毛や薄毛に知識あるプロのスタイリストさんが相談にのってくれますよ。
詳しくは以下からご確認ください。

抜け毛が多くて気になったら病院で診断も可能

医師の診察風景 

抜け毛が気になった人が行くのは皮膚科です。皮膚科では生活習慣や親族に薄毛の人はいないか等、問診をしたうえで毛髪診断をするケースが多いです。その後、必要に応じて、それぞれに合った内服薬や塗り薬が処方されます。

抜け毛の数が異常な場合は、焦らずに自分の髪と向き合い、まずは自分で出来る予防とプロのもとでのケアで、正しい対策をしていきましょう。

参考文献

本田光芳 (著), 伊藤雅章 (著),木島敬二 (著),永島敬士 (著),熊澤立直 (著)『新ヘア・サイエンス 第2版』公益社団法人日本毛髪化学協会、2015年

厚生労働省 身体活動・運動

抜け毛・薄毛が気になる方へーAGAを知ろうー

公開日:2020/02/08

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